2001/10/24公開
2001/12/15更新

Rally Trophy (Demo版)/(英語版)

ゲーム内容
Rally TrophyはJoWooDが提供するラリーシミュレーションゲームで、1960年から1972年に活躍した、Morris Mini Cooper 1275S、Ford Cortina、Ford Escort MK1 RS2000、Volvo Amazonを始めとする11車種のラリーカーでロシア、スウェーデン、フィンランド、スイス、ケニアの5ヶ国、全42ステージを走ります。
今回は、デモ版がリリースされたのでそのレビューです。輸入製品版は11月下旬にリリースされる予定で、国内発売日は12月21日に正式決定されています。

<2001/12/15>追加
UK輸入版を購入したのでそのレビューです。

メインメニュー Rally Mode メニュー
コース選択 車選択
ゲームプレイは、

1.Championship     :各地を転戦し獲得ポイントで競います。
2.Single Rally        :Championshipで競う前の練習用です。
3.Single Stage       :各ステージの練習用です。
4.Arcade Mode     :5台のコンピュータカーと競います。
5.Time Trial          :各ステージのタイムを計測します。
6.Multiplayer-mode:ネットワーク対戦で5台プレイできます。

今回のデモ版では、Time Trial のみのプレイで、使用できる車種はMorris Mini Cooper 1275S、ステージは、ロシア・Stage-1でLemettiという3.1マイルのコースです。


ドライビングのビュー下記の5つを切り替えて使用することができます。(私は、コックピットのビューでプレイします)
コックピット フロント ボンネット 後方1 後方2


スクリーンショット
デモ版のロシア・ステージ-1の最大の難所と言うか見せ場は、大ジャンプする箇所で、ジャンプ後すぐに下った左コーナーが現れ、道の両サイドには岩が転がっています。
ジャンプ着地後にハンドルを切るタイミングが遅れればコーナーを曲がりきれず木に激突、やっと曲がれてもコースからはみ出ていると岩に激突という難所です。
Morris Mini Cooper 1275Sは100bhpとパワーが小さいのと、ロシア・ステージ-1はグラベルということもあって滑りやすくなっていて、チョットしたミスで1、2秒タイムは違ってきます。
このステージは前半にあるS字コーナーとその先にある直角コーナー以外は4速アクセル全開で、後はステアリング操作のみで車をコントロールします。スタートからゴールまで緊張の連続です。

 

 

グラフィック
グラフィックはかなり綺麗で、車の外観や内装のメータ類も美しく忠実に再現されていて、メータの針も動くようになっています。また、車がクラッシュした時の破損の表現もリアルです。後輪タイヤがアップになった時のホイール、トレッドはリアルに再現されいます。
コース脇の木や空に浮かぶ雲も綺麗に表現されています。それに、太陽の逆光の表現は最高で、コースが完全に見えなくなることはなく程よい眩しさが目に入ってきます。

解像度設定画面 グラフィック設定画面
太陽の逆光が美しい タイヤの描き方が最高
車の破損具合もリアル フロントスクリーンの破損

ゲームスタート時のメニューで解像度を512X384の16bit〜1600X1200の32bitまで設定できます。
また、テクスチャーもクオリティ、フィルタリング、ミップマップが設定できます。それと、MultisamplingというFSAAのような設定もできます。
ゲーム起動後は、オプションメニュー内のグラフィック設定で、各種のディテールを設定することができます。

今回は、解像度を1152×864の32bit、テクスチャーのクオリティは32bit、フィルタリングはLinear、ミップマップもLinearに設定し、オプション関係は「HIGH]に設定してます。フレームレートの確認はできませんでしたけど、これだけ美しくかつリアルに表現されているのに軽い動作でした。

 

サウンド
サウンドは、エンジン音や排気音は忠実に再現されていて、ドライビングビューが違うと、それぞれ違ったサウンドになっています。バックに流れるミュージックもゲームの演出を盛り立ててくれます。コ・ドライバーによるナビゲーションは普通ですが、とろとろ走っていると捲し立てられ、木に激突し車をクラッシュさせると怒鳴られるという演出もあります。

<2001/12/15>追加
車種毎に実車からサウンドをサンプリングしているためか、最近のWRCカーから比べるとなんとも頼りないエンジン音です。でも、この古めかしいエンジン音がなんともいい感じです。
サウンド設定画面
サウンドは、A3D、ドルビーサラウンド、DirectSound3D、EAXと豊富に対応していています。
各種のボリュームコントロールもできるようになっています。

 

 

操作性&挙動
このゲームは微妙なハンドリング、アクセル操作が必要なのでジョイスティックやゲームパッドで操作するのは至難の技で、フォースフィードバックのハンドルは必要不可欠だと思います。
ハンドリングは、路面変化、車の姿勢変化などの挙動は忠実に再現されていて、挙動の変化はハンドルを通して感じることができます。
デモ版のコースはグラベルで、直線でも路面にうねりがありColin McRae Rally 2の感覚で走らせようとすると真っ直ぐ走らせることは無理で、常にステアリングで修正しながら走る必要があります。ハンドリングの操作感覚は、Colin McRae Rally 2よりもGrand Prix Legend(GPL)に近いと思います。GPLエンジンを使用してラリーゲームを作ると、こんなハンドリングになるだろうなって感じです。

コントローラー設定
コントローラーはPlug&Playにより自動認識します。コントローラーのキーコンフィギュレーション画面は別画面が表示されます。
コントローラー画面ではフォースフィードバックの使用有無と強さを設定することができます。
今回のデモ版では、アクセルがうまく動作しないという不具合がありました。キーボードいじっていると正常になるのですが、製品版で解消されていることを願います。
<2001/11/2>
アクセルとブレーキは分離させるのではなく片方にAccelerte&Brakeを設定すると不具合は解消されました。

今回のデモ版には、車のセティングを変える項目がありませんでした。製品版でも存在しているかはわかりません。現在のラリー実車だと走行中でもセッティングが変更できるようになっていますが、昔は、ステージ毎にセティングを変えるなんてことしていなかったんでしょうね。

<2001/12/15>追加
車のセッティングはありました。セッティング項目は多くはありませんが普通ですね。

車のセッティング

セッティング変更による挙動は忠実に再現されてるようです。
デモ版では、路面がグラベルだけしかプレイできませんでした。製品版でターマックやスノーの路面をプレイした感じでは、車の挙動がグラベルと違いがハッキリしていないように感じました。これは私の好みなのですが、ターマックとスノーで滑り出し時の感じがもっとCMR2ようにはっきりしてくれるといいなと感じました。しかし、このころのタイヤは現在のラリー車より細いためかこんな挙動になるのでしょうか。全体的にタイヤが細いため路面とのグリップ感は頼りない感じが忠実に再現されているように思います。また、FF車とFR車、それとパワーの違いにより挙動の違いがハッキリでているのでいいです。特にパワーの大きいランチャ・ストラトスを真っ直ぐ走らせるのは大変で、微妙なアクセルコントロールが必要です。ちょっとでもアクセル踏みすぎると、車がクルットと回ってしまいます。

 

総合評価
今回は、デモ版のレビューということで、使用車種やコースが限定されましたが、グラフィックの美しさエンジン音は素晴らしく、ハンドリングは私好みのGPLっぽさが最高です。デモ版なので点数はつけられませんが、製品版の登場が楽しみです。

<2001/12/15>追加
今回購入したUK版は、インストール画面がドイツ語になってしまうという不具合があります。ただし、インストール後に
GameLauncher画面でLanguageを「English」にすれば英語表示に変わります。
独断と偏見の辛口採点になりました。やはりリプレイでセーブできないのはいただけません。それに各ステージの距離がちょっと短いです。一番長いステージでも4.3マイルと短く、せめて10マイルは欲しかったです。
挙動は、スノー路面での滑り出す感じがいまひとつだったので減点対象としました。
走行中に、動物がコースを横切るのは面白いです。

Rally Trophy Official Website


 評価点
ゲーム内容
グラフィック
サウンド
操作性&挙動
★★★☆☆
★★★★★
★★★★★
★★★★☆
3点
5点
5点
4点
合計   17点


 動作環境
CPU
メモリー
VGA


マザー
サウンド
スピーカー
OS

コントローラー
intel Celeron FSB134X12=1.6GHz
PLUSS PC133 CL3 256X2=512MB BIOS設定2-2-2 5/7
ELSA GRADIAC ULTRA (GeForce2ULTRA)
コアクロック=270MHz、メモリークロック=490MHz
nVIDIAリファレンスドライバーRev21.83
TUSL2-C
Creative Sound Blaster Live! XGamer
Creative PlayWorks3500
WindowsMe(常駐ソフト:ウイルスバスター、B'sClipなど)
WindowsXP Professional(追加レビュー)
Microsoft SideWinder Force FeedBack Wheel (USB)

 




inserted by FC2 system