2006/12/03公開


RACE 「 THE WTCC GAME 」

ゲーム全般
デモ版リリースから約1ヶ月という早い登場で、ダウンロード版は11月24日から販売開始されていましたが、Steamというソフトウェアを経由してゲーム購入から起動が行われます。そうこうしているうちに、UK版のパッケージ版が11月28日から国内でも販売が開始されていました。レジカウンター前に平積みになっていないで、奥の棚でひっそり置かれていました。入荷数もかなり少なかったようです。(今では、製品も潤沢に流通しているょうです。)早速購入したので、デモ版からどれほど進化したのか気になるところです。「Race」をプレイしてのレビューを掲載しますので参考にしてください。


ゲームスタートメニュー クラス選択 (WTCC87、WTCC、MINI)


SimBinなのに、「GT Legends」や「GTR2」に慣れている私としてはちょっと違和感のあるメニューデザインです。

ゲームプレイには、下記のモードがあります。
他のレースとの違いは、1トラックで2レース行うことと、2レース目のスタート順位が1レース目フィニッシュ順位の8位までがリバースグリッドになるのが一番の特徴です。1レース目に1位でフィニッシュすると2レース目は8位からのスタートになります。これが、WTCCを面白くさせている理由かと思います。

ゲームモード モード内容
1.QUICK RACE 全10トラックを使って、2レースのシングルレースです。Lap数は2Lapで変更不可でフォーメーションラップはありません。天候の変更も不可です。
2.RACE WEEKEND 全10トラックを使って、2レースのシングルレースです。ラップ数やフォーメーションラップON/OFFが可能です。天候を変えることも可能です。
3.CHAMPIONSHIP 全10トラックを使ってのチャンピョンシップです。ラップ数変更不可でフォーメーションラップON/OFFが可能です。
4.MULTI PLAYER LAN GAME ローカルネットワークのマルチ対戦です。
INTERNET GAME インターネットを介してのマルチ対戦です。
5.ADDITIONAL EVENTS DRIVER DUEL WTCCドライバーのゴーストとの対戦です。
TIME ATTACK タイムアタックし、保存したゴーストと対戦できます。
PRACTICE 全コースを単独で走行でき、練習走行とマシンセッティングができます。
6.REPLAY THEATER 保存されたリプレイファイルの再生及び管理ができ、リプレイファイルにタイムスタンプをつけることがきます。
7.OPTIONS GAME SETTINGS ゲームの基本設定。
CONTROL SETTINGS ゲームコントローラーの設定。
VISUAL SETTINGS 表示画質の設定。
AUDIO SETTINGS サウンドの設定。
PROFILE SETTINGS いままでの総Lap数、入賞回数、各トラックのレコードが記録されています。
CREDITS クレジットです。


使用マシン一覧(WTCCマシンは、実際の2006年用WTCCマシンと同じ仕様になっています。)

クラス マシン名 エンジン・タイプ 馬力 最大トルク 車重 ミッション 駆動輪
WTCC Alfa Romeo 156 1998cc 直4 16バルブ 275bhp/8450rpm 260nm/7000rpm 1140kg 6速シーケンシャル 前輪
Alfa Romeo 156 GTA 1998cc 直4 16バルブ 275bhp/8450rpm 260nm/7000rpm 1140kg 6速シーケンシャル 前輪
BMW 320si E90 1999cc 直4 16バルブ 275bhp/8300rpm 242nm/7250rpm 1140kg 5速 Hパターン 後輪
BMW 320i E46 1993cc 直6 24バルブ 275bhp/8800rpm 230nm/7000rpm 1140kg 5速 Hパターン 後輪
CHEVROLET LACETTI 1998cc 直4 16バルブ 280bhp/8500rpm 267nm/5800rpm 1167kg 6速シーケンシャル 前輪
SEAT LEON 2000cc 直4 16バルブ 260bhp/8500rpm 250nm/7000rpm 1140kg 6速シーケンシャル 前輪
SEAT TOLEDO CUPRA 2000cc 直4 16バルブ 260bhp/8500rpm 250nm/7000rpm 1167kg 6速シーケンシャル 前輪
HONDA ACCORD EURO R 1998cc 直4 16バルブ 275bhp/8500rpm 250nm/6750rpm 1167kg 6速シーケンシャル 前輪
PEUGEOT 407 2000cc 直4 16バルブ 280bhp/8000rpm N/A 1167kg 6速シーケンシャル 前輪
WTCC87 BMW M3 2332cc V4 16バルブ 300bhp/8000rpm N/A 960kg 5速 Hパターン 後輪
Alfa Romeo 75 Turbo E 1779cc V4 8バルブ 280bhp/7000rpm N/A 960kg 5速 Hパターン 前輪
MINI MINI Cooper S 1600cc 直4 16バルブ 210bhp/6950rpm 245nm/4500rpm 1090kg 6速 Hパターン 前輪


ちょっと変わった起動方法

このゲーム起動は、ちょっと変わっていてダウンロード版、パッケージ版共に同じで「Stream」というソフトを介してゲームを起動します。
「Stream」を起動してから、一覧表に購入したゲームが表示されますのでゲームを選択し起動します。

Streamゲーム起動画面 WTCCゲームの起動

「Stream」を介して、他のゲームを購入することもできます。

この「Stream」はちょっと優れていて、自動的にアップデートすることができます。また、自動的にアップデートしない設定もできます。

プロパティのUpdates画面 Updatesヒストリー


Champiomship のルール

WTCCのhampionshipでは、公式のレギュレーションと同じポイントとウェイトペナルティが適用されます。
先にも記述しましたが、各トラックで2レース開催されます。また、2レース目のスタート順位が1レース目フィニッシュ順位の8位までがリバースグリッドになるのが一番の特徴です。1レース目に1位でフィニッシュすると2レース目は8位からのスタートになります。

Championship (実際の2006年WTCCレースカレンダーと同じになっています。)

 Round 開催国 TRACK
Round 01 & 02 ITALY Monza
Round 03 & 04 FRANCE Magny-Cours
Round 05 & 06 UNITED KINGDOM Brands-Hatch
Round 07 & 08 GERMANY Oschersleben
Round 09 & 10 BRAZIL Curitiba
Round 11 & 12 MEXICO Puebla
Round 13 & 14 CZECH REPUBLIC Brno
Round 15 & 16 TURKEY Istanbul
Round 17 & 18 SPAIN Valencia
Round 19 & 20 MACAU Macau

Championshipポイント (2006年FIA WTCC公式ルールと同じです。)
  ポイント
1st place 10 points
2nd place 8 points
3rd place 6 points
4th place 5 points
5th place 4 points
6th place 3 points
7th place 2 points
8th place 1 points

ウェイトペナルティ
上位8位まで順位に応じてウェイトを積んだり軽減したりします。(2006年FIA WTCC公式ルールとちょっと違っているようです。)
順位 WTCCゲーム 2006 WTCC公式ルール
1st place +40Kg +40Kg
2nd place +30Kg +30Kg
3rd place +20Kg +20Kg
4th place -20Kg +10Kg
5th place -30Kg 0Kg
6th place -40Kg -5Kg
7th place -40Kg -10Kg
8th place -40Kg -15Kg
< 8th place -40Kg -20Kg (9th place)

ドライビング・ビュー

ドライビングのビュー下記の4つを切り替えて使用することができます。
コックピット コックピット(Head up display表示)


ボンネット
  
ノーズ
  
ルーフ後方


リプレイ画面

リプレイ画面では、走行車の切り替え、コックピットビュー以外にもいろいろな角度のビューでリプレイができます。
リプレイファイルにタイムスタンプを付けることができます。

リプレイ設定 (タイムスタンプを付けることができます) リプレイ画面



グラフィック
グラフィック設定画面の起動は、やはり他とはちょっと違っていて「Stream」から起動します。
解像度は640X480〜1600X1200で、16bit、32bitを設定することができます。

Streamグラフィック設定画面起動 グラフィック設定画面


グラフィックは、ちょっといただけません。ATIのCATALYST 6.11ドライバーとの相性がだめなのか、下記の設定じゃないとまともに表示されません。

グラフィックオプション画面


ReflectionをONにして後のエフェクトをMedium以上にするとこの有様です テクスチャーをHIGHにするとAI車は透けちゃうし、HUDもメーター消えちゃう


マシンのモデリングは、そこそこいい感じにWTCCマシンを再現していると思えます。コースもいい感じで再現されていると思います。ライトを点灯することは可能ですが、路面を照らすことはなく、メーターも点灯することはありません。

スクリーンショット



サウンド
サウンドは、それなりに雰囲気は出してはいますが、ちょっとしょぼくて迫力に欠けます。デモのところでも記述してますが、Raceのオフィシャルサイトに掲載されているエンジン音と比較すると良く分かります。エンジン音は実車のサウンドをサンプリングしたものとは思えないです。

サウンド設定画面



操作性&挙動
ゲーム難易度は、「NOVICE」「SEMI-PRO」「PROFETIPNAL」から選択できます。挙動は、デモレビューでも記載した通りですが、「GTR2」のGTマシンのようなインパクトはありません。これは、「GTR2」のNGTマシンでも400馬力以上なのに対して、WTCCマシン280馬力前後とかなり非力なマシンです。その代わり、GTマシンよりコントロールし易いという良さがあり、「GT Legends」のTC-65マシンと同じくらいの面白さがあります。

ゲーム難易度

ボタン設定 コントローラー選択
   
ステア、スロットル、ブレーキ感度の設定 ForceFeedBackの設定

前輪マシンセットアップ画面 後輪マシンセットアップ画面
     
搭載ガス量、ギア設定


総合評価
評価点は、かなり辛口になってしまいました。とにかく、グラフィックのバグはいただけません。ただし、グラフィックドライバー側の問題があるかもしれません。サウンドも、しょぼ過ぎです。「GTR2」や「GT Legends」と比較して価格は高いし、rFactorのPCC2005(Porsche Carrera Cup)やV8 SupercarsのModの方が出来がいいように思えちゃう。でも、プレイを続けて行くと、そこそこ面白いです。
パッチに期待したいです。

 評価点
ゲーム内容
グラフィック
サウンド
操作性&挙動
★★★★☆
★★★★☆
★★★★☆
★★★★★
4点
4点
4点
5点
合計   17点


 動作環境

評価環境
CPU intel PentiumD 950 (3.4GHz)
メモリー (Winbond BH-5 256×2)+(Hynix 512 × 2 ) = 1.5GB
マザーボード Asus P5P800 SE (i865P)
HDD HITACHI Deskstar 7K80(80GB)
サウンドカード Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
OS WindowsXP SP2 DirectX9.0c
ビデオカード&ドライバー ATI X850XT PE (CATALYST 6.11)
コントローラー ロジクール GT Force Pro (USB)、Frex GP Shift+、Frex GP Pedal kit



RACE Demo Version  2006/10/29
SimBin DevelopmentからFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)をモデルにしたカーシミュレーションゲーム「RACE」のDemo版がやっとリリースされました。

デモ版でプレイできるサーキットは「Brands Hatch」のみ、車は「BMW 320i」と「SEAT Leon」の2車種、ゲームモードはシングルプレイヤーのみで「Time Attack」をプレイすることができます。また、難易度は「NOVICE」「SEMI-PRO」「PROFETIPNAL」に切り替え可能になっています。天候や時間帯の変更はできません。

さて、車のモデリングですがWTCCのサイトの画像と比較してみましたが、忠実に再現されているようで好印象です。コースのモデリングは、GTLのAddOnコース「Brands Hatch」と比較すると第一コーナーの登り具合がちょっと違う感じがします。でも、コースの脇の木や建物は綺麗に再現しているように思います。今やトレンドとなったGTR2や、GTLと同じくドライバーの腕と足が動きます。面白いことにワイパーも動くようになっています。雨でのドライブは試すことはできなかったので、製品版でフロントスクリーンの雨滴の流れがどのようになるのか楽しみです。画面の動きはちょっと重い感じです。製品版でどれだけ良くなるか楽しみです。

さて、挙動ですが、難易度を「PROFETIPNAL」にして走行しれみましたが、GTR2と似た挙動にはなっていますが、なんか伝わってくるものが物足りないように感じました。これは、GTマシンとWTCCマシンのスピードが違うためかなと思われます。でも、GTR2のエリーゼをドライブしている方が楽しく感じるのは私だけでしょうか。この辺、製品版で改善されるといいな〜って思ってます。

サウンドは、コックピット内でのサウンドは、なにやらモーターが回っているようなエンジン音でGTR2と比較すると物足りませんが、WTCCの放送を見ていると、こんな音ですかね。でも、ここのサウンドと比較すると、かなりしょぼい気がします。

なんでもありありのGTR2デモ版までは望みませんが、5周ぐらいのレースができるデモだとよかったのにと思います。
総評すると、なんか、GTR2のWTCC Mod(出てないですけどね)って感じがしてしまいます。プレイ中に落ちたりするので、まだまだ、改善の余地ありってとこでしょうか。でも、海外ではプレオーダー開始されていて、11月24日発売予定になっています。それまでに、改善されるのかな〜? なんだかんだ言っても、それなりに面白いので発売されれば買ってしまいますね。

スクリーンショット


最初、プレイしようとすると落ちてしまいましたが、「SEAT Leon Teams」のフォルダー名が文字化けを起こしているためだったので、直すと落ちずにプレイできました。しかし、これだけでは、プレイできるマシンはBMWだけで、SEATは選択できませんでした。いろいろなサイトを見てみると、なにやらexeファイル内のフォルダー名もおかしくなっているためで、バイナリーエディターで3箇所フォルダー名を変更したところSEATを選択できるようになりました。

SEATの文字化けしているフォルダー名を「SEAT Leon Teams」へ変更
  
バイナリーエディターでexeファイルを3箇所 「Len」→「Leon」 修正


デモ版ダウンロードは、
http://www.race-game-demo.com/
からどうぞ。

評価環境
CPU intel PentiumD 950 (3.4GHz)
メモリー (Winbond BH-5 256×2)+(Hynix 512 × 2 ) = 1.5GB
マザーボード Asus P5P800 SE (i865P)
HDD HITACHI Deskstar 7K80(80GB)
サウンドカード Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
OS WindowsXP SP2 DirectX9.0c
ビデオカード&ドライバー ATI X850XT PE (CATALYST 6.9)
コントローラー ロジクール GT Force Pro (USB)、Frex GP Shift+、Frex GP Pedal kit






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