2003/01/11公開



RALL SPORT CHALLENGE (日本語版)

ゲーム内容
Rall Sport Challenge(以後、RSC)はMicrosoftが提供するラリーゲームで、開発は、STCC(Swedish Touring Car Championship)でお馴染みのDigital Illusionsが行っています。登場するマシンは、正式ライセンスを受けた29車種で、最新マシンからグループ B の往年の名車、ヒルクライム専用のモンスター マシンまでをドライブすることが可能です。レースは、4タイプ(ラリー、ヒルクライム、ラリークロス、アイスレース)、コースは48種類収録されています。販売は2002年12月6日から開始されていて、日本語版を購入したのでそのレビューをしてみました。

ゲームメニュー イベント選択
マシン選択 レースタイプ
ゲームプレイには、4モードがあります。
1.キャリア 4タイプ(ラリー、ヒルクライム、ラリークロス、アイスレース)のコースで、各ステージを転戦し、順位、トップスピード、ラップタイム、マシンの破損状態によってポイントが付き、その合計ポイントによって、新しいイベントクラスやマシンが増えていきます。
2.シングルレース 3台のマシンと対戦プレイすることができます。
3.タイムアタック 選択可能になったコースやマシンでラップタイムを競います。ラリークロスで使用する周回コースもプレイでき、敵車は登場しません。
4.マルチプレイヤー 最大4台がネットワーク対戦できます。


ラリータイプの説明。
ラリー 通常のラリーで言うS.S.(スペシャルステージ)と同じで、ポイント間のコースのタイムを競います。
ヒルクライム 険しい山の急斜面、急カーブの多いコースを駆け上るレースで、ミスするとすぐに崖下に落ちてしまいます。イベントをクリアしていくと、ヒルクライムコースを使用してのダウンヒを楽しむことができます。
ラリークロス ヨーロッパで人気があり、3台のマシンと周回コースを激しくバトルします。
アイスレース 北欧州で人気のあるレースで、雪や氷の滑りやすいコースを周回し3台のマシンとバトルします。

Colin McRae Rally 2(以後、CMR2)のような、ナイトラリーのコースはありませんでした。



ドライビング・ビュー

ドライビングのビュー下記の8つを切り替えて使用することができます。しかし、私の大好きなドライバーズ(コクピット内)ビューが無いので残念です。
バンパー ボンネット ルーフ後方:近距離 ルーフ後方:遠距離
マシン後方:近距離 マシン後方:遠距離 追跡:近距離 追跡:遠距離



リプレイ


リプレイが可能になっていて、コントロールアイコンを消すことも可能です。しかし、リプレイの保存はできません。
リプレイ画面 コントロールアイコン消去


 

グラフィック
グラフィックは、スクリーンショットを見ていただければお判りかと思いますが、すばらしい出来です。カーモデルは、メーカーのライセンスを受けていると言うだけあった非常に忠実で、光の反射具合もかなり良く出来ています。コースは、これも良く出来ていてコース脇の木や太陽の光ぐらい、湖面の揺らぎ、氷のコースの光の反射具合もすばらしく美しく仕上がっています。サファリコースのように土埃の上がり具合も忠実で美しく、マシンへの埃のつき具合も徐々に汚れていき忠実に再現しています。しかし、GeForceFX対応と言うだけあって1280×1024の解像度だとGeForceTi4600では動きが重くなることがあります。また、ラリークロスなどだと後続車が気になるのでバックミラーが欲しいのですが、バックミラーの表示設定がありません。バックミラーが表示できるようになっていても、きっと重くて使えないと思います。FRAPSで表示フレームレートを測定したところ私の環境だと平均して30FPSでした。でも、重い場面では20FPSまで落ちることがありました。
ディスク容量は、1.8GB必要としますがこれだけ美しいと納得しちゃいます。

解像度設定画面 グラフィック設定画面
山岳コースでの夕陽が美しい 氷上コースの光の反射はリアルです
コース脇の木、土埃はリアルです ライセンスを受け忠実に再現したマシン
敵車とのバトル マシンの破損や汚れ具合も最高

解像度は640X480〜1600X1200で、各種のディテールも設定することができます。

 

サウンド
サウンドは、実車からサンプリングしたものを使用しているので、それなりの雰囲気はあるのですが、いま一つ迫力にかけます。TVで放送されているWRCカーのサウンドと比較しても、ちょと迫力ないな〜って感じです。実車からサンプリングしているのに惜しいです。

サウンド設定画面
サウンドは、敵車のサウンド、サウンドクオリティ、ドップラー効果、ハードウェアアクセラレーターの使用有無を選択することができます。

 

 

操作性&挙動
マシンの挙動は、適度にロールし、ドリフトも出来きてハンドルとアクセルでのコントロールも出来ますが、CMR2と比較するとフォースフィードバックのかかり具合は、かなり違います。マシンが滑り出すとき、タイヤにグリップが戻ったとき、他にジャンプするときなどのハンドルへのフィードバックはCMR2では忠実にシミュレートしていますが、RSCでは、ハンドルの重さは絶えず一定していて、かつハンドルが振動しているだけという感じです。ハンドブレーキは、効きすぎるためかマシンがスピンし易かったので使うことはありませんでした。CMR2と比較するとちょっとアーケード寄りの操作性と言えるかと思います。
マシンは、イベント(プロ、エキスパート、クラシック、アンリミテッド)によって操作性がかなり違ってきます。プロ、エキスパートクラスのマシンは、トップスピード、操作性、加速性がバランスしていてコントロールし易いマシンになっています。クラシックは、操作性が悪く、しかも、5速までなのでギアをハイにするととってもコントロールしづらいマシンになってしまいます。アンリミテッドのマシンは、ヒルクライム用のマシンで、最高速と加速性はずば抜けています。そのため、ストレートコースでも真っ直ぐに走らせることが難しくなります。

コントローラー設定
コントローラーはデフォルトでキーボードになっているのでここでMSFFBWに変更します。設定項目は他のラリーゲームと大差ありません。
ちょっと、不具合があるようでゲームを終了させてもハンドルの振動がとまらない場合があります。これは、そのうち修正パッチがでるのではと思います。


車のセッティング
車のセッティングは、CMR2と比べるとセッティング範囲がちょっと少ないかなという程度です。ギヤの設定では、ミドルとハイの差は5、6速のみがハイギヤになって、1〜4速はどちらも同じです。通常、だとデフのギヤ比に合わせてクロス度合いが違ってくるのですが、これは、ちょっと手抜きですね。


 

総合評価
ラリーゲームは、シミュレーション系のゲームが好みな私としてはCMR2と比較すると、アーケード系のゲームはちょっと辛口採点となってしまいます。やはり、サウンドに迫力が欠けるのと、フォースフィードバックのかかり具合が今ひとつだったので点を下げてしまっています。グラフィックが美しいだけに惜しいです。
しかし、ヒルクライムをプレイできるのは面白いですし、実際のモンスターマシンである「SUZUKI ESCUDE PP SPECIAL」をドライブするのもちょっと面白いです。


 評価点
ゲーム内容
グラフィック
サウンド
操作性&挙動
★★★★☆
★★★★★
★★★★☆
★★★★☆
4点
5点
4点
4点
合計   17点


 動作環境
CPU
メモリー
VGA


マザー
サウンド
スピーカー
OS
コントローラー
AMD AthlonXP2400+ FSB144X15=2.16GHz
Crucial PC2100 CL2.5 256X2=512MB
ELSA GRADIAC 925ViVo (GeForce4Ti4600)
コアクロック=305MHz、メモリークロック=720MHz
nVIDIAリファレンスドライバーRev42.01
Gygabyte GA-7DXR+(AMD761)  BIOS F9C
Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
Creative PlayWorks3500
WindowsXP Professional
Microsoft SideWinder Force FeedBack Wheel (USB)

 


 

 

 


 


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