2004/05/05公開
2005/08/11更新


GTR 「 FIA GT RACING GAME」 100% race feeling guaranteed!

ゲーム全般
SimBin DevelopmentがFIA GT racingをモデルにした本格的レースシミュレーションゲームが昨年(2004年末)に独語版がリリースされましたが、2005年3月に待望の英語版がリリースされました。即購入しましたが、かなり楽しくてゲームばかりしていたのでレビューがかなり遅れてしまいました。やっとレビュー記事できたので掲載します。


ゲームスタートメニュー Simulationメニュー
Arcadeメニュー Championshipスタート画面



ゲームプレイには、4モードがあります。

ゲームモード モード内容
1.RACE WEEKEND 10コースでシングルレースをプレイできます。
スパは、Dawn(夜明け)、Dusk(夕暮れ)、Night(夜)、Day(昼)と24時間の5種類選べます。
2.CHAMPIONSHIP スパ24時間を含む10コースで全10戦のチャンピョンシップです。
3.OPEN PRACTICE 全10コースを単独で走行でき、練習走行とセッティングができます。
スパは、Dawn(夜明け)、Dusk(夕暮れ)、Night(夜)、Day(昼)と24時間の5種類選べます。
4.MULTIPLAYER ネットワーク対戦です。



ドライビング・ビュー

ドライビングのビュー下記の4つを切り替えて使用することができます。メーターはMotec製で本物志向。下記の画像はフェラーリF575のドライビング・ビューです。

コックピット(F575) ボンネット ノーズ ルーフ後方



その他のコックピット。

PORSHE 911Turbo ランボルギーニMurcielago



ステアリングを非表示にする方法

「C:\GTR\UserData\ユーザーID\ユーザーID.PLR」ファイルの[ Graphic Options ]中にある
Steering Wheel Visible In Cockpit="1"を「"1"」→「"0"」に変更して上書き保存する。

ステアリングホイール非表示



HUD(Head up display)を表示する方法

「C:\GTR\UserData\ユーザーID\ユーザーID.PLR」ファイルの[ Graphic Options ]中にある
Allow HUD in cockpit="0"を「"0"」→「"1"」に変更して上書き保存する。
プレイ中に、「2」キーで表示、非表示を切り替えることが可能です。

HUD表示



リプレイ画面

リプレイ画面では、走行車の切り替え、コックピットビュー以外にもいろいろな角度のビューでリプレイができます。

リプレイ

※リプレイ画像は、Hitchin市街地コースとBMW M3 CHALLENGEの組み合わせです。



グラフィック
レーシングマシン、レーストラック全て実在のものでカーモデル、トラックモデル共にかなりリアルです。言葉だけでは表現が不可能なのでどれだけリアルか下記に実車の画像を掲載しましたのでリプレイ画像と比較してみてください。実車と区別がつかないほど忠実に表現されています。また、コックピットも実車と同じなのでコックピットビューでのゲームプレイは臨場感を十分満喫することができます。
リプレイ映像をよく見てみると、ドライバーがコーナーにあわせて頭を傾けます。また、細かいところでは、ドライバーシートに「RECARO」の文字が入っているのがわかります。これはちょっとびっくりしました。


グラフィック設定画面 グラフィックオプション設定画面
   
FERRARI 550の実車 GTクラス
   
PORSHE GT3 RSRの実車 NGTクラス
   
スパ・フランコルシャン ナイトコース 水煙が舞い上がるレインコンデションでのレース



解像度は640X480〜1600X1200で、16bit、32bitを設定することができます。



サウンド
サウンドは、実車からサンプリングされたと思われますが車種ごとにエンジン音は違い最高です。フェラーリやランボルギーニの乾いたかん高いエンジン音はプレイしていても非常に臨場感があります。また、ピットクルーからの交信音はちょっとノイジーな感じをだしていてこれも臨場感があります。敵車の後方から迫ってくる音もよくできていてこの耳から入る情報により更にリアリティーな感じを出しています。耳から入ってくる情報はマルチプレイ中には特に重要で、前方に集中している時は、ミラーを見ないでも後方からくる先頭集団の速いマシンを察知することができます。


サウンド設定画面

 


操作性&挙動
挙動は「ARCADE」、「SEMI-PRO」、「SIMULATION」の3モードから選択できるようになっています。私の場合は「SIMULATION」ででしかプレイしませんが、他のモードはそれぞれHELP機能の働き具合が違います。リアリティーな挙動はGPL(Grand Prix Legend)が代表的なゲームですが、GTRは現代の箱物マシンの挙動を忠実に再現していると思います。GTクラス、NGTクラスのそれぞれのマシン毎に挙動は異なり、特にGTクラスのマシンはアクセルコントロールが非常に難しくコーナー立ち上がりで不用意にアクセルに全開にすれば簡単にスピンしてしまいます。また、セッティングの違いが挙動に忠実に反映されます。


コントローラー設定
コントローラーの設定は細かくでき、1速、2速・・・、クラッチの設定ができるので、「FREX GP」の「Hshift+」や「Clutch+」のペダルがあれば臨場感満点です。


車のセッティング
車のセッティングは、デフォルトでマシン、トラック毎のセッティングが用意されていますが、自分のドライビングスタイルに合わせ、タイムを出すためにはセッティングが重要になります。
セット項目は実車と同じで、MoTec製データロガーが使えるのでセッティング自体もかなり本格的になっています。



総合評価
「100% race feeling guaranteed!」のうたい文句は嘘ではありませんでした。かなり走りこまないといいセッティングが見つからないしタイムも詰められません。そういう意味では限りなく実車に近い挙動だと思います。そのためか操作が難しく敷居が高いゲームとなっています。しかし、このことが人気に秘訣と言っても過言ではないでしょう。ただし、実車との一番の違いは「G」を感じないことだけですが、これも、Frex GPから「Gフォースモーションシミュレーター」が販売されますので、これを併用すれば臨場感は満点です。
すばらしいゲームである証拠に、いろいろなマシンやトラックの追加Modが出ています。これらの導入により更に楽しいゲームとなります。
私は、「TrackIR3Pro」+「Vector Expantion」を使用しながらプレイしてますが、コーナーの先を見ながらドライビングできるので非常にプレイしやすいです。これ使用しないでドライビングすると違和感を感じるようになってしまいました。

デモ版のダウンロードはここからどうぞ。

追加マシン
1.FIA GT 2005 Modはここから。マセラティも含まれています。
2.Lotus Elise 25 CAR はここから。
3.BMW M3 CHALLENGE はここから。
4.Ford Escort Mk1 Mod はここから。
5.F1 SkinPack 2004 はここから。
6.TVR CUP はここから。
7.MASERATI TROFEO MOD はここから。(2005/09/20追加)
8.CAPRI CUP はここから。(2005/09/20追加)
※BMW M3 CHALLENGE、Ford Escort Mk1はお勧めです。

追加トラック

1.Hitchin市街サーキットはここから。
※追加トラックはいろいろありますが、「Hitchin」は市街地コースで狭くてコース長は短いですがでとっても楽しいです。

Mod、マシン、トラックの追加する場合、GTRManagerが必要な場合がありますので、ここからダウンロードしてください。
(でも、2005年8月11日現在、ダウンロードできませんね!)




 評価点
ゲーム内容
グラフィック
サウンド
操作性&挙動
★★★★★
★★★★★
★★★★★
★★★★★
5点
5点
5点
5点
合計   20点


 動作環境

CPU
メモリー
VGA
マザー
サウンド
スピーカー
OS
コントローラー
intel Pentium4 3.2GHz Hyper-Threading ON
Winbond BH-5 256MB×4 = 1GB PC3200 CL2.5
ATI RADEON9800Pro (CATALYST 5.6)
Asus P4C800-E Deluxe (i875P)
Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
Creative PlayWorks3500
WindowsXP Professional SP2 DirectX9.0c
ロジクール GT Force Pro (USB)、Frex GP Shift+

 





Press Demo Version  2004/05/05
EA SportのF1 2002の「GTR 2002」Modを作成したことのあるSimBin DevelopmentがFIA GT racingをモデルにした独自のカーシミュレーションゲームを作成していて、ゲームビデオではかなりの前評判だった「GTR」のPress Demo版がやっとリリースされました。

デモ版でプレイできるサーキットは「Spa-Francorchamps」のみ、車は「Lister Storm」と「Morgan Aero 8」の2車種、ゲームモードには「ARCADE」「SEMI-PRO」「SIMULATION」が用意されていますが、「ARCADE」モードは選択できません。

車のモデリング、コースのモデリング、忠実に再現しています。特に、驚きなのはメーター周りは、本物と同じMoTec製のデザインでデーターロガーもMoTec製を使用すると言った本物志向で、ドライビングポジションも前後に移動することが可能で、これだけでも、作り手の意欲が伺えます。アクセルオフ時のエキゾーストから出る炎はもうちょと大胆に出て欲しいなって感じです。

さて、感じな挙動ですが、箱ものレーシングカー独特の上下にゆれるピッチングを忠実に再現していて、ハンドリングもレーシングシミュレーションと言ってもいいでしょう。標準セッティングだと、ホイールスピン制御やアンチロックブレーキは「Hard」設定なので、ハードブレーキングやアクセルオンの挙動は結構安定しているので、もうちょっとシビアな挙動を好む方は「Off」にするとそれなりにシビアな挙動になります。

サウンドは、もう最高でエンジン音、排気音、バックファイアーの音はプレイしていて臨場感たっぷりです。「Lister Storm」は甲高い音で、「Morgan Aero 8」はちょっと図太い音になっていて、車種ごとのサウンドもよく再現しています。

スクリーンショット
MoTec製データーロガー


データーロガーはMoTec製だけあった、本物です。でも、私にはちょっと使えこなせないかな。

プレイできるサーキットは1つ、車は2車種ですが完成度は高く、これだけでもかなり楽しめるゲームだと思います。製品版の発売が待ち遠しいです。

デモ版ダウンロードは、
http://www.bhmotorsports.com/GTR/downloads/2972

http://www.3dgamers.com/games/gtr/#filelist
からどうぞ。
インストール時にパスワードを要求されたら「GTR_Press_Demo」と入力してください。
評価環境
CPU intel Pentium4 3.2GHz(3.4GHz OC) Hyper-Threading ON
メモリー SanMax (Winbond BH-5) 256MB×2 = 512MB PC3200 CL2.5
マザーボード Asus P4C800-E Deluxe (i875P) BIOS 1015
HDD IBM Deskstar 7K250(80GB)
サウンドカード Creative Sound Blaster Audigy 2 Digital Audio
OS WindowsXP SP1 DirectX9.0b
ビデオカード&ドライバー ATI RADEON9800Pro (CATALYST 4.4)
コントローラー Microsoft SideWinder Force FeedBack Wheel (USB)


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