2010/10/24公開


F1 2010 PC版


ゲーム全般
FIAが公認したCodemastersが提供するF1レースシミュレーションゲームの「F1 2010」PC版が海外では2010年9月24日にUK版が販売開始され、国内でもPS3、XBOX360、PCの日本語版が10月8日から販売されていますがUK版を購入しました。F1ゲームは「F1 2002」が最後に購入したゲームですが、8年ぶりに購入したF1ゲームです。そのレビューですので、購入の参考になればと思います。UK版ですが日本語化が可能で、日本語音声、日本語表示方法についても紹介してます。各画面は日本語化したものです。


1.最初はWindows Liveの登録から開始

「Windows Live」へID登録しないとプレイしてきたゲーム内容が保存されませんが、「DiRT2」を既に購入し、その際にID登録していますので、登録の必要はありませんでした。下記に「DiRT2」での各々の画面で「Windows Live」のID登録、「Product Key」を入力した時の登録画面を紹介しますので、参考にしてください。

SIGN IN 画面(「DiRT2」の画面)

Windows Live 画面  
 
Windows Live ID の登録 Product key の入力



2.日本語化の方法


1)音声の日本語化

1.「C:\Program Files (x86)\Codemasters\F1 2010\audio\speech\」フォルダーを開く。
2.「en.nfs」ファイルを「en.nfs_bak」に変更し、後で戻せるようにする。
3.「jp.nfs」ファイルを「en.nfs」に変更。「jp.nfs」ファイルも必ず保存しましょう。
4.音声の日本語化完了。

ピットアウト時の英語音声と日本語音声の比較


2)文字表示の日本語化

下記の4ファイルのファイル名を書き換えます。
ご覧の通り、「jpn」の箇所を「eng」に変更します。元のファイルは保存もしくはリネームして元に戻せるようにしておいてください。「jpn」ファイルも必ず保存しましょう。
フォルダー名 変更前のファイル名 変更後のファイル名
C:\Program Files (x86)\Codemasters\F1 2010\frontend\ b_persistent_jpn.pssg b_persistent_eng.pssg
C:\Program Files (x86)\Codemasters\F1 2010\frontend\fonts\ font_list_jpn.xml font_list_eng.xml
C:\Program Files (x86)\Codemasters\F1 2010\language\ language_jpn.lng language_eng.lng
C:\Program Files (x86)\Codemasters\F1 2010\system\ render_texture_fonts_jpn.xml render_texture_fonts_eng.xml

英語音声&英語文字表示 の インタビューシーン 日本語音声&日本語文字表示 の インタビューシーン


3.キャリアを積んでトップチームへ

1)ゲームスタートはチーム選択から

一番最初にゲームを起動するとキャリアを積むためにチームを選択する必要があります。
最初のシーズンは下記の7チームから選択できますが、当然ながらマシン性能の低い下位チームからの選択で、デフォルトの難易度と年間目標順位はチームによって異なります。

チーム デフォルト
難易度
年間目標順位
FORCE INDIA-MERCEDES 中級 10位以内
WILLIAMS‐COSWORTH 中級 10位以内
BMW SAUBER-FERRAI アマチュア 15位以内
STR‐FERRARI アマチュア 15位以内
HRT‐COSWORTH アマチュア 20位以内
LOTUS‐COSWORTH アマチュア 20位以内
VIRGIN‐COSWORTH アマチュア 20位以内


最初のシーズンはBMW SAUBERで参戦です
チーム選択画面 F1を何シーズン(3、5、7シーズンから選択)続けるか選択します。
メニュー画面はBMW SAUBERのモーターハウス BMW SAUBERチームのモーターハウス内にはエージェントが!


BMW SAUBERでの最初のシーズン目標は15位以内でフィニッシュすること


目標を達成していくとチームは有頂天に!! でも、目標を達成できない場合は、失望されます
レース結果がいいと上位チームからのコンタクトがあり、最終的にはオファーが来ます

そして、念願のFERRARI入り。チームメイトはチャンピョン経験のあるアロンソ。

2シーズン目FERRARIでのシーズン目標は、8位以内でのフィニッシュ

でも、レースでは2位以内が目標で、さすがトップチーム。厳しい〜!!

メニュー画面もFERRARIのモーターハウスが モーターハウス内もFERRARIカラーです


4.ゲームモード、マシン、トラック

1)ゲームモード

ゲームモード モード内容
1.GRAND PRIX 2010年シーズンのレースをプレイするこができ、プレイできるマシンは全チームのマシンの中から選択可能です。
また、トラックの数や順番を変えてシーズンを組み立てたり、トラック単独でのレースをプレイすることも可能です。
2.TIME TRIAL 全チームのマシンが選択可能で全トラックのタイムトライアルをプレイできます。
トラックのレイアウトを覚えたりマシンのセッティングに利用できます。
3.CAREER 最初は下位チームでシーズンに参戦し、各レースで優勝もしくは入賞等でキャリアを積むことによって上位チームからのコンタクトがあり自分の気に入ったチームのオファーを受け次のシーズンを戦います。
3.MULTIPLAYER オンラインで各種イベントに参加することができます。
4.MY F1 ドライビングコントロール コントローラーの設定を行います。
画面表示 プレイする際の画面表示設定を変更します。
グラフィック グラフィックの設定を変更します。
プロフィール編集 キャリアを始める際に設定したプロフィールを変更します。
セーブ ゲーム内容のセーブ。
新しいキャリアを始める 新たにキャリアを開始する際に起動しますが、いままでのキャリアはクリアされます。
LIVE Windows Live を起動します。
ゲームを終了 ゲームの終了です。


2)マシン一覧

FIAが公認しているのでコンストラクターやF1マシン、ドライバーは実名です。
コンストラクター チーム名 マシン名 エンジン 1stドライバー 2ndドライバー
McLaren Mercedes VODAFONE McLAREN MERCEDES MP4-25 Mercedes Jenson BUTTON (GBR) Lewis HAMILTON (GBR)
Mercedes GP MERCEDES GP PETRONAS FORMULA ONE TEAM MPG W01 Mercedes Michael SCHUMACHER (DEU) Nico ROSBERG (DEU)
Red Bull Racing Renault RED BULL RACING

RB6

Renault Sebastian VETTEL (DEU) Mark WEBBER (AUS)
Ferrari SCUDERIA FERRARI MARLBORO F10 Ferrari Felipe MASSA (BRA) Fernando ALONSO (ESP)
Williams Cosworth AT&T WILLIAMS FW32 Cosworth

Rubens BARRICHELLO (BRA)

Nico HÜLKENBERG (DEU)

Renault RENAULT F1 TEAM R30 Renault Robert KUBICA (POL) Vitaly PETROV (RUS)
Force India Mercedes FORCE INDIA F1 TEAM VJM03 Mercedes Adrian SUTIL (DEU) Vitantonio LIUZZI (ITA)
STR Ferrari SCUDERIA TORO ROSSO STR5 Ferrari Sébastien BUEMI (CHE) Jaime ALGUERSUARI (ESP)
Lotus Cosworth LOTUS RACING T127 Cosworth Jarno TRULLI (ITA) Heikki KOVALAINEN (FIN)
HRT Cosworth HRT F1 TEAM F110 Cosworth Karun CHANDHOK(IND) Bruno SENNA (BRA)
BMW Sauber Ferrari BMW SAUBER F1 TEAM C29 Ferrari Pedro DE LA ROSA (ESP) Kamui KOBAYASHI (JPN)
Virgin Cosworth VIRGIN RACING VR-01 Cosworth Timo GLOCK (DEU) Luca DI GRASSI (BRA)

F1マシンは2010年バージョンをドライブすることができます F1ドライバーは顔写真入りで実名です


3)トラック一覧

トラックは2010年シーズンのグランプリ19コースが収録されています。
グランプリ サーキット 開催国
ガルフエア・バーレーン・グランプリ Bahrain International Circuit、SAKHIR バーレーン王国
カンタス・オーストラリア・グランプリ Albert Park、MELBOUREN オーストラリア
ぺトロナス・マレーシア・グランプリ Sepang International Circuit、KAUALA LUMPUR マレーシア
チャイナ・グランプリ Shanghai International Circuit 中華人民共和国
グラン・プレミオ・デ・エスパーニャ・テレフォニカ Circuit de Catalunya、BARCELONA スペイン
グランプリ・デ・モナコ Circuit de Monaco、MONTE-CALRO モナコ公国
トルコ・グランプリ Istanbul Park、ISTANBUL トルコ共和国
グランプリ・ド・カナダ Circuit Gilles Villeneuve、MONTREAL カナダ
テレフォニカ・グランプリ・オブ・ヨーロッパ Valencia Street Circuit スペイン
サンタンデール・イギリス・グランプリ Silverstone Grand Prix Circuit 英国
グロサー・プライス・サンタンデール・フォン・ドイツ Hockenheim-Ring、HOCKENHEIM ドイツ連邦共和国
マジャール・ナジジ Hungaroring Sport RT、BUDAPEST ハンガリー共和国
ベルギー・グランプリ Circuit De Spa-Francorchamps ベルギー王国
グラン・プレミオ・サンタンデール・ディ・イタリア Autodromo Nazionale Di Monza イタリア共和国
シングテル・シンガポール・グランプリ Marina Bay Circuit、Singapore Street Circuit シンガポール共和国
日本グランプリ Suzuka International Racing Course、SUZUKA-CITY 日本国
コリア・グランプリ Korean International Circuit、YEONGAM 大韓民国
グランデ・プレミオ・ド・ブラジル Autódromo José Carlos Pace、Interlagos、São Paulo ブラジル連邦共和国
エティハドエアウェイズ・アブダビ・グランプリ Yas Marina Circuit、ABU DHABI アラブ首長国連邦

収録コースは最新のコースレイアウトになっています


.リプレイ画面

リプレイ画面では、早送り、巻き戻し、コックピットビュー以外のビュー変更ができます。
ただし、リプレイを保存することはできません。

リプレイ画面 リプレイ画面の操作




グラフィック
「MY F1」の中にある画面表示とグラフィック設定画面で各種の設定を変更することができます。

画面表示  
 
グラフィック設定画面


ドライビングビューは、5つのビューに切替が可能です。(小生はいつもコックピットビューでプレイします。)
コックピットはマシン毎に違い、実際のマシンを忠実に再現していて雰囲気は最高です。

コックピットビュー TVコックピットビュー
後方ビュー1 後方ビュー2
ノーズビュー  
 

グラフィックは、美しいの一言につきます。ただし、雨のコックピットビューでは雨粒が流れないのでちょっと惜しい気がします。
F1マシンそのもののモデリングは忠実に再現されていて、特にコックピットは非常に出来がいいです。その他、マシンからの排気熱による空気の揺らぎ具合も、非常にきれいに表現されています。また、コース自体は実在の19コースでかつ最新のコースレイアウトになっています。コース周辺の建物も非常にリアルに表現されています。

雨の中のレーススタートでのリアルな水煙、雨粒も再現 ウェットタイヤの溝もリアル
コース脇の建物は非常に美しく表現されています マシン、ドライバーともにリアルに再現
機敏なピット作業、ウィング交換も再現してます ピット内の風景もリアル




サウンド

AUDIO設定は、各種効果音なのどの音量設定のみにとどまっています。

サウンド設定画面

F1エンジンは、何度かルールが変更され、2010年現在のルールでは排気量は2.4リッター、V型8気筒レイアウト、エンジン回転数を最大18,000rpmに制限されて、ターボ等の過給機装着はできません。現在、F1 エンジンを供給しているのはフェラーリ、メルセデス、ルノー、コスワースの4種類で、そのエンジン音を比較してみました。フェラーリとルノーは似たサウンドで甲高い音です。メルセデスはちょっと低めの音で、コスワースはもっと低い音です。
コックピットビューの映像を「YouTube」にアップしましたので、エンジン音の違いをご堪能いただければと思います。

エンジン音比較
フェラーリ・エンジン メルセデス・エンジン
ルノー・エンジン コスワース・エンジン




操作性&挙動
いつも、小生はアシストを全てオフにしてプレイしていますので、今回もアシストは全てオフにしてプレイいます。
マシンの挙動は、いつもGTカーをプレイしている小生にとってはF1マシンの加速力、ブレーキング時のストッピングパワー、グリップ力の高さは異次元の世界で驚くばかりです。ただし、コーナー縁石の乗り具合をちょっと間違えると、いきなりスピンしたり、雨天時のマシンコントロールはシビアで急ブレーク、急ハンドルと急のつくものを行うと、コースアウトしたり、簡単にスピンしたりとシビアなマシンコントロールが要求されます。挙動がアーケード的なのかシミュレーション的なのか判断が分かれるかともいますが、実際のF1マシンに乗ったことないので想像ですが、現代のF1マシンの挙動を忠実に再現しているように思われます。
AIマシンの難易度は、「アマチュア」「中級」「プロフェッショナル」「レジェンド」から選択できます。ドライビングアシストは「ブレーキアシスト」「ABS」「トラクションコントロール」の「オン」「オフ」が可能です。「ギアボックス」は「オートマチック」か「シーケンシャルマニュアル」が選択可能です。
「タイヤシミュレーション」を「オン」にするとタイヤが摩耗し、グリップ力の低下もドライビングによって変化するためレースでのタイヤ交換戦略が重要になります。コースオフが多かったりドライビング状況によってはタイヤバーストも発生します。

ゲーム難易度、アシスト、ルール等の設定


予選10位以内だと雨天レース以外は最後に予選で使用したタイヤを使用するためタイヤ摩耗の進んだタイヤを使用するので何週目でタイヤ交換するかが重要になります。
レース開始前にタイヤの種類、交換タイミングを設定できます

タイヤ交換タイミングをミスるとタイヤバースト(黒タイヤ)します



コントローラー割付設定 ステア、スロットル、ブレーキ感度の設定
フォースフィードバックの設定  
 


クイックマシンセットアップもできますが、細かなセットアップも可能でセットアップ情報をセーブしたりロードしたりできます。

各種のマシンセットアップが可能



本ゲームでは天候がリアルタイムに変化します。レーススタート時には晴天でも途中から雨が降り、コースはフルウエット状態になったり、逆にフルウエット状態だったのがドライに変わったりと天候が変化します。天候の変化やマシン状態に合わせて、レース中にエンジン、ウィング、タイヤの設定を変更できます。レーススタート時は晴天でも途中で雨になった場合、雨の状況に応じてインターミディエイトもしくはウエットタイヤへの変更をピットに連絡します。通常、最初のピットストップではオプションタイヤに交換する設定になっているので、雨の中をオプションタイヤでプレイすることになります。
レース中のタイヤチェンジのタイミングはピットから無線で指示があります。ただし、後続車と接近していて同時タイミングでピットインした場合、ピットアウトする際に後続車が次々にピットインしてきてピットレーンで自分のピットの前を通過するまでピットアウトできなくなります。停止時間によってはかなり順位を下げることになりますのでピットインのタイミングを他のチームと変えることも重要になります。また、コースがフルウエット状態から路面がドライに変化した場合、他チームはインターミディエイトに変えたりしますが、残りの周回数を考えてタイヤチェンジなしで最後まで走りきるといった戦略も必要になります。現代F1レースでは重要なピット戦略、タイヤ戦略を立てながらプレイし、F1ゲームを満喫することができます。

レース中に、エンジン・マッピング、ウィング、ピット時のタイヤ変更が可能
 

 

総合評価
FIA公認だけに実在のマシン、最新コースが収録されておりよくできたゲームです。グラフィックの美しさは、いままでにない美しさで、マシン、コースともに実際のものを忠実にかつ美しく再現されていると思いました。リプレイを見ていると実車が走っていると見間違うほど、コックピットも非常にリアルです。マシンの挙動もかなりいい感じかと思います。ただし、クラッチが無いためスタートは自動でスタートするのでフライングは発生しません。自分の意思でレーススタートできない分、マイナス点としました。また、リプレイの保存が無いのもちょっと不満ですが、Codemastersのゲームって「DiRT2」でもリプレイ保存できないです。でも、現代F1のピット&タイヤ戦略を立てながらプレイできるのは、かなり楽しいゲームでF1マシンという異次元の世界を堪能できることは間違いないです。

 評価点
ゲーム内容
グラフィック
サウンド
操作性&挙動
★★★★☆
★★★★★
★★★★★
★★★★★
4点
5点
5点
5点
合計   19点

 動作環境
評価環境
CPU intel Core 2 Quad Q9650(3.0GHz)
メモリー SanMax DDR2-1066 CL5 ELPIDA 2GB×2=4GB (銅(Cu)配線プロセス)
マザーボード Asus Maximus II Formula(P45 + ICH10R)
HDD Barracuda 7200.11(ST3320613AS)
サウンドカード ONKYO SE-200PCI LTD
OS Windows7 Ultimate 64bit
ビデオカード&ドライバー XFX GeForce GTX260 Black Edition (ドライバーGeforce/ION 260.89 WHQL版)
コントローラー ロジクール GT Force Pro (USB)、Frex GP Shift+、FREX GP Hshift+
Frex GP Pedal kit、FREX GP Clutch+&FREX GP SimClutch+


それでは、最後に韓国GPが開催されたYEONGAMのKorean International CircuitをRedBullでプレイした動画で「F1 2010」をご堪能ください。
F1 2010 韓国 GP ( Track : YEONGAM、マシン RedBull RB6 )





 





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