2002/04/04公開
2002/04/25更新


F1 2001(英語版) & GT MOD

GT MODへ

ゲーム内容
F1 2001はF1 2000、F1 Championship Season 2000とEA SPORTSが提供するF1ゲームシリーズの最新作です。2001年F1マシンを17のサーキットでドライビングすることができます。完全日本語版もすでにリリースされていますが、今回レビューしたソフトは昨年末に購入した英語版のレビューです。かなり遅くなったレビューですが、今回は、各種のGT MODも合わせてのレビューです。

メインメニュー 車選択
コース選択 アシスト機能と難易度選択
ゲームプレイには、6モードがあります。

1.Championship 本物のF1と同じく2001年シーズン、全17戦し獲得ポイントを競います。
2.Grand prix 17戦中の各々のグランプリ・レースをプレイします。
3.Quick race 予選の無い、お手軽なグランプリ・レースです。
4.Test day 練習走行、マシンセットアップ用です。
5.Driving shool 練習用マシンを使用してのドライビング・スクールです。
6.Multiplayer ネットワーク対戦です。


ドライビング・ビュー

ドライビングのビュー下記の4つを切り替えて使用することができます。(私は、コックピットのビューでプレイします)
コックピット TVコックピット ノーズ 後方


ドライビング・スクールモード

二人乗りまたは三人乗り練習用マシンで全16コース中、7コースを使用してのドライビング・スクールです。練習用サーキットには鈴鹿サーキットもあり嬉しい限りです。各コースは3セクターに分けてスクーリングし、仕上げにコース1ラップを走行します。ドライビング・スクールではコースのライン取り、ブレーキング・ポイントを学びます。各コースのセクター毎、1ラップの走行タイムによって「Gold」「Silver」「Bronze」が与えられます。

スクールで使用する三人乗マシン ラインから外れている!!


スクリーンショット
スタートは、アクセルを踏みすぎると即スピン、コーナー脱出時もアクセルコントロールしないと即スピンとF1マシンのパワーを実感することができます。
ピットインするとメカニックが忙しくタイヤ交換と給油を行います。ピットアウトもメカニックの支持で再スタートです。もう、気分はM..シューマッハか我らの佐藤琢磨ですね。

 

 

グラフィック
前作のF1 Championship Season 2000は持っていないので、F1 2000やGP3(Grand Prix3)との比較になってしまいますが、かなり綺麗なグラフィックになっています。車のモデリングもよく出来ていて、かなり忠実に描かれています。また、コース脇の風景、コースの勾配も各々のサーキットの特徴をつかんで美しく描かれています。雨のレースでは水煙もなかなかよく再現されていますが、GP3のようにレース途中で天候が変化することはありません。それに、ハードブレーキング時のタイヤスモークのあがり具合もなかなか良く出来ています。衝突時のマシンの破損具合も良く出来ていて衝突に応じてウィングが無くなったり、タイヤが飛んだりします。
バックミラーにも敵者が綺麗に写り、迫り来る敵車を見てのドライビンはなんともエキサイティングです。
ゲームプレイ時の解像度は1028×864の32bit、でリフレッシュレートは85Hzです。設定は全て最高にしましたがGeForce2ultraでも単独走行だとスムーズでしたが、数台でのバトルともなると動きがちょっと重たくなることもあります。
しかし、それほど不満はありませんでした。快適にプレイしたいのであればグラフィックカードはGeForce3ぐらいの性能が必要かと思います。

解像度設定画面 グラフィック設定画面
雨のモンツァ モナコのヨットハーバー
ハードブレーキングでタイヤスモーク タイヤもウィングも飛んだ!!
美しいカーモデル ピットイン風景

解像度は640X400の16bit〜1600X1200の32bitまで設定できます。リフレッシュレートも変更でき、60、70、72、75、85、100、120Hzを選択できます。各種のディテールを設定することができます。

 

サウンド
エンジン音や排気音はドライバース・ビュー毎に違ったサウンドになっていて、TV中継で聞くF1マシンサウンドと同じに再現されていると思います。
シフトアップ時のエンジン音、それにシフトダウン時の小気味よりエンジン音は最高です。アクセルオフ時のバックファイアーの排気音もなかなかよく再現されています。また、マシンが滑っているときのタイヤのスキール音も表現されていてマシンの挙動を音でも把握できるよになっています。迫ってくる敵車の音も聞こえてくるので、耳からも周りの状況を把握することができます。しかし、エンジン音や排気音はどのマシンも同じように聞こえてしまいます。TV中継で聞こえるエンジン音はマシン毎に微妙に違うので、フェラーリ、ホンダ、メルセデスベンツの3つぐらいは違えてほしかったです。きっと、実車からサウンド・サンプリングできないでしょうから仕方がないのでしょうね。これは、GP3でも同じでした。

サウンド設定画面
サウンドは、DirectSound3Dのみの対応です。EAXには対応して欲しかったです。
各種のボリュームコントロールはできるようになっています。

 

 

操作性&挙動
マシンの挙動は、すばらしいの一言ですが、急激にスロットルを空けた時のリアの乱れ具合、バンピーな路面でのハンドルへのとられ方(ちょっと、跳ねすぎるかなというサーキットもあります)、タイヤの磨耗度合いやウィングのダウンフォースによる路面との接地感などなど、マシンの挙動はハンドルを通して把握することができます。また、縁石も乗り方によってはスピンしてしまうし、燃料を多く積んでいるとタイヤの磨耗が早くなるなど忠実なシミュレーションが行われていると思います。
GP3ではスピンしてもエンジンが停止することはありませんでしたが、F1 2001ではレース中にスピンなどでエンジンを停止してしまうとエンジンを再始動するができなくなりマシンストップというF1の実車と同じになっています。しかし、ピットイン中にエンジンストールしたらメカニックが再始動してくれたらいいのにな〜と思いました。
他のマシンやウォールへ接触した時、ダメージの程度によって、ハンドルが取られたり、スピンした時のタイヤグリップのダメージもあり、その後はスピンしやすくなったりとダメージによる挙動の変化もよく出来ています。

コントローラー設定
コントローラーはPlug&Playにより自動認識します。コントローラーの設定画面ではキーコンフィギュレーションやフォースフィードバックの強さを変更することができます。
ピットレーンでの最高速リミッターボタン、走行中の前後ブレーキのバイアス設定も変更できるのはうれしいです。最近流行のピット中にウィング角の変更ができれば最高なんですけどね。


車のセッティング
 
車のセッティングは、設定項目が多くかなり細かくセッティングすることができ本格的です。しかし、GP3のようなテレメトリーシステムが無いのがちょっと残念です。


 

総合評価
F1 2002も春には登場してしまうのでかなり遅くなったレビューですが、現在のところこれ以上のF1ゲームは無いと思われるほど出来のよいゲームで、現代のF1を忠実にシミュレートしたドライビングシミュレータではないかと思います。
次のF1 2002はより洗練されたゲームとして登場してくれることを期待します。

例によって、独断と偏見で評価点をつけました。

 評価点
ゲーム内容
グラフィック
サウンド
操作性&挙動
★★★★☆
★★★★★
★★★★★
★★★★★
4点
5点
5点
5点
合計   19点


 動作環境
CPU
メモリー
VGA


マザー
サウンド
スピーカー
OS
コントローラー
AMD AthlonXP1600+ FSB155X10.5=1.63GHz
Crucial PC2100 CL2.5 256X2=512MB
ELSA GRADIAC ULTRA (GeForce2ULTRA)
コアクロック=280MHz、メモリークロック=490MHz
nVIDIAリファレンスドライバーRev28.32
EPox EP-8K7A(AMD761) Rev1.1 BIOS 1a17
Creative Sound Blaster Live! XGamer
Creative PlayWorks3500
WindowsXP Professional
Microsoft SideWinder Force FeedBack Wheel (USB)

 


GT MOD

F1 2001には、現在のところ3種類のGTレース化のMOD(Modificationの略)がリリースされています。ひとつのゲームでF1以外に3種類のゲームが楽しめることになります。これだけ、多くのMODが出るということは、素材の良いゲームであるという証拠ではないかと思います。

FIA GT Mod Ver.2
フェラーリ360モデナ&550、ポルシェGT2&GT3、VIPERなどのFIA GTカーマシンをドライブでき、サウンドも車種ごとに違い、特にフェラーリのサウンドは最高です。

FIA GT Mod Ver2の紹介はここにあります。Modのダウンロードはここ(42.3Mb)からどうぞ。
Zipファイルを解凍し、Setup.exeでインストールが簡単にできます。

スクリーンショット

 

 

JGTC GT500
みなさまご存知の、スカイラインGT-R、スープラ、NSX、マクラーレンGTRのJGTC GT500カーでレースが可能です。車の外観、コックピットともにすばらしい出来です。

カーセットは、ここ(38.5Mb)から入手可能です。

インストールはちょっと面倒ですが、下記の方法でインストールします。
1.zipファイルを、F1 2001フォルダー内に解凍します。
2.F1 2001フォルダー内のconfig.iniファイルをコピーし、configGT500.iniと名前を変更します。
3.configGT500.iniをメモ帳で、下記の3行を変更します。
  1)SEASONDIR=SEASONGT500\
  2)REPLAYDIR=VCRGT500\
  3)SAVEDIR=SAVEGT500\
4.F1 2001オリジナルのSeason01\Tracksディレクトリー内の各コースのフォルダーをSeasonGT500\Tracks内にコピーします。しかし、PitsフォルダーやBlank.aiwなど「ファイルの上書き確認」が出たファイルやフォルダーは上書きしません。
5.エンジンサウンドは、F1 2001 PlanetJGTC_GT500 Sound Update2.1からダウンロードします。ダウンロードしたJGTC_SoundUpdate2.1.zipファイル内のwavファイルはSounds\Car内にコピーし、sfxファイルと車のフォルダーは、SeasonGT500\Vehicles内にコピーします。
6.付属の「GT500_2001.exe」のショートカットをデスクトップ上など自分の好みのところに置いて、このショートカットをクリックしてゲームを起動させます。ショートカットのプロパティは下記のようになっています。
"C:\Program Files\EA SPORTS\F1 2001\f1_2001.exe" config=configgt500.ini

スクリーンショット

JGTCオリジナルは、車がかなりバウンドするので下記のようにhdvファイルの設定を変更することによりアーケード風の挙動に近づけることができます。
内容は、「ALMS 2001 GT」の設定内容を使用しました。

1.ALMS 2001 GTで使用しているタイヤ情報のALMS2001GTSeason\Vehiclesフォルダー内のMichelinGT.tbcファイルをSeasonGT500\Vehicles内にコピーします。
2.変更したい車のSeasonGT500\Vehicles\車のフォルダー内の*.hdvファイルをメモ帳で開きます。
3.hdvファイルのInertiaとTireBrandを下記のように変更します。
 [GENERAL]
 Inertia=(1155.1,1273.4,250.9)
 TireBrand=MichelinGT
4.上記の設定内容はスカイラインGT-Rですが、他車種でも同じ設定が使えると思います。

おまけです。スカイラインGT-R用セットアップデータです。
サーキット名 予選用 ベストタイム レース用
鈴鹿 1分56秒880
イモラ 1分44秒547
バルセロナ 1分35秒772

迫力満点の3Dコックピット、それとReplayで映える3Dリム、どちらもかっこい〜です。
3Dコックピット 3Dリム

3Dのコックピットとリムはここからダウンロードできます。
GT-R、SUPRA、NSXのリアルなサウンドはここからダウンロードできます。

 

ALMS 2001 GT
BMW、Callaway、Corvette、フェラーリ、ポルシェなどAmerican LE MANS GTのMODをここから入手できます。
ファイルは5ファイルに分割されていてALMS2001GT_V1.exeをクリックすると簡単にインストールできます。
車の挙動はアーケード風になっているので初心者でも楽しめるMODです。ヨーロッパ車のようなかん高いエンジン音もいいですが、たまにはCallawayやCorvetteのアメ車の「ドロロロロ・・」という野太いサウンドもいいですよ。

スクリーンショット

 






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