2011/11/25公開



FREX GP Pedal & SimClutch+ を Logitech G27 用に改造 する

今までコントローラーはロジクール「GT Force Pro」でペダルを「FREX GP Pedal & SimClutch+」に交換して使用していましたが、コントローラーを「Logitech G27 Racing Wheel」に交換しそのまま「ペダルユニット」を使っていましたが、ペダルの感触が満足できないのとFREX のペダルが遊んでいるのはもったいなかったので「FREX GP Pedal & SimClutch+」を「Logitech G27 Racing Wheel」でも使用できないかFREXに問い合わせたところ配線し直して「Cable_Pedal_G25G27」を使用することによって利用可能との回答が戻ってきました。そこで、「Logitech G27 Racing Wheel」への接続ケーブルは自作することにしました。「FREX GP Pedal & SimClutch+」を「Logitech G27 Racing Wheel」で動作させることができましたので接続ケーブルの製作をご紹介します。

注意)「Logitech G27」「FREX GP Pedal & SimClutch+」の分解及び改造は保証を放棄することになります。また、改造によって発生する直接的、間接的な結果および損害に対して一切責任を負いませんので、自己責任で行ってください。

1.Logitech G27 ペダルユニット の配線を解析

Logitech G27 ペダルユニット部分を分解し各ペダルの可変ボリュームに繋がっている配線の状況をテスターを使用して確認します。
Logitech G27 アクセル、ブレーキ、クラッチペダル本体 D-SUB 9ピン オス・コネクタが使用されています

各ペダルの可変ボリュームに接続している配線の色を調べてみました。
Logitech G27 ペダル
ペダル 使用配線色
アクセル・スイッチ 赤、橙、黒
ブレーキ・スイッチ 赤、黄、黒
クラッチ・スイッチ 赤、青、黒

各ペダルの各々の配線がD-SUBコネクタのどのピンにアサインされているかをテスターを使用して探ってみました。下記表がピン・アサインと配線色の対応表です。
ピン・アサイン 配線色
@
A
B
C
D
E
F
G
H


FREX GP Peda & SimCluch+ の回路を解析

FREX GP Pedal & SimClutch+ を分解し各ペダルのケーブル配線をテスターを使用して確認します。
FREX GP Pedal & SimClutch+ のケーブル FREX GP Pedal の可変ボリュームスイッチ

FREX GP Pedal & SimClutch+ の各ペダルの配線表です。
FREX GP Pedal & SimClutch+
ペダル 使用配線色
アクセル・スイッチ 赤、白、黒
ブレーキ・スイッチ 赤、緑、黒
クラッチ・スイッチ 緑、赤、黒

ブレーキペダルの動作がFREX GP とLogitech G27 では異なることが判りました。Logitech G27 のブレーキはペダルを踏むとD-SUBピンの@(黒線)とB(黄線)の間の抵抗値が小さくなりますが、FREX GP のブレーキではペダルを踏むと可変ボリュームの黒線と緑線の間の抵抗値が大きくなります。そのために FREX GP のブレーキペダルの可変ボリュームの黒線と赤線のコネクタを差し替える必要があります。
FREX GP Pedal ブレーキ 黒線&赤線 コネクタ差し替え前 FREX GP Pedal ブレーキ 黒線&赤線 コネクタ差し替え後

FREX GP Pedal & SimClutch+ と Logitech G27 の各ペダルのケーブルの対応表が下記になります。
FREX GP & G27 ケーブル対応表
  FREX G27
アクセル
ブレーキ
クラッチ


3.接続用ケーブルの作成

Logitech G27 ペダルユニットは6芯線の茶色のケーブル以外の5芯しか使用されていませんが6芯線ケーブルを使用します。ペダル・ユニットを分解したり調整したり作業し易くするためLogitech G27本体とペダル・ユニットを切り離すことができるようにミニDINコネクタを使用しますが、オスとメスのコネクタが必要になります。ミニDINのオス・メスコネクタが付いた6芯線ケーブルとしてPS2延長ケーブルが流用できます。今回、SANWA製で長さ2mのキーボード延長ケーブルを使用しました。
この延長ケーブルを切って使用しますが60cmぐらいの長さで切断しD-SUBコネクタを接続しLogitech G27本体側への接続用として使用します。残りのケーブルは各ペダルの可変ボリュームと接続します。
SANWA製 キーボード延長ケーブル(ミニDIN 6ピンコネクタ) 60cmに切断したケーブルをD-SUB 9ピン・コネクタにはんだ付けします
各ピンに線をはんだ付けした後はショートしないよう収縮チューブで絶縁します D-SUBコネクタ・カバーはFREX GP のを流用します

FREX GP PedalのDeluxe Pro Potで使用していたケーブルは切断し、ケーブル被覆を剥いて結線します。FREX GP SimClutch+のケーブルに繋がっているコネクタも切り離します。各々の線の被覆を剥ぎ取りにはワイヤーストリッパーを使用すると便利です。FREX GP Pedal & SimClutch+のケーブルとミニDINコネクタのケーブルの各々対応する線を仮止めしてLogitech G27本体と接続しPCで動作確認を行います。
線の仮止めする際にもテスターで結線状態を必ず確認しながら仮止めします。
FREX GP Pedal側のケーブルとG27側のケーブルをクリップで仮止めします G27プロパティで動作するか確認します
G27プロパティの動きを見ながら可変ボリュームの位置を調整します  

動作確認と各々のペダルの調整を行った後は、ケーブル作成の最終段階に入ります。各々の寄った線を半田付けし外れないようにします。線の先端部分はショートしないように閉端接続子を圧着し絶縁します。このままでは、線に力がかかると線が切れてしまう可能性があるので結束バンドでアクセル・ブレーキ、クラッチ、ミニDINのケーブル3本を結束バンドで結束します。
クリップで仮止めしていた線を寄って半田で固定します ケーブルの露出している先端を絶縁被覆付の閉端接続子で圧着します
閉端接続子で先端を全て圧着し終えたら結束バンドでケーブルを結束します D-SUBコネクタ・カバーを取付ます
D-SUBコネクタをG27本体に取付けます ケーブル被覆を剥きG27本体の溝にケーブルを通します。銅編組シールド材が露出します

これで、改造は終了です。後は、いくつかのゲームソフトで動作チェックを兼ねてプレイしてみしたがやっぱり「FREX GP Pedal & SimClutch+」の感触はいいです。











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