2019/10/08 公開

ClubSport Handbrake V1.5 について

ダートのコーナーをパワースライドさせる際、ステリングコントローラーのボタンによる操作はハンドブレーキのオン/オフ処理になるので微妙なスライドコントロールができません。本格的なコーナーでのパワースライドを体験するためアナログセンサーのClubSport Handbrake V1.5を日本FANATEC(Endor社)直販のwebshopで購入しました。

ClubSport Handbrake V1.5 の特徴&互換性

「ClubSport Handbrake V1.5」には下記の特徴と互換性があります。
フルメタル構造 Handbrake本体はスチール製でレバーはステンレススチール製。
FANATEC製 Wheel Base 及び Pedalsとの互換性 ClubSport Wheel Base、ClubSport Pedals、CSL Elite Wheel Base、CSL Elite Racing Wheel、CSL Elite Pedals 直接接続が可能。
他社レーシングホイールとの互換性 オプションのClubSport USB Adapterを使用することによって他社レーシングホイールでもPCで使用可能。
全ての方向に取り付け可能 ネジを使用して、ユニットを左右または底から固定(ハードマウント)が可能。
アナログセンサー 単なるオン/オフボタンではなくアナログ軸として実装。

配送時の梱包状態 梱包内容
USB接続するため「ClubSport USB Adapter」を同時購入しています。

ClubSport Handbrake V1.5 同梱品 同梱内容
・ClubSport Handbrake V1.5 本体
・ClubSport Pedals V2に接続するための3.5mmステレオジャックからCSP V2メインPCBAケーブル(〜3m / 9.8ft)
・RJ12ペダルポート付きのFanatecデバイスに接続するための3.5mmステレオジャックからRJ12ケーブル(〜3m / 9.8ft)
 (例:ClubSport USB Adapter / ClubSport Pedals V3 / CSL Elite Wheel Base)
・ClubSport HandbrakeアダプターからClubSport Wheel Base V1 / V2 / V2.5 へのケーブル
・クイックガイド

ClubSport Handbrake V1.5 寸法・重量
サイズ(L x W x H) 48.50cm x 18.00cm x 12.50cm
重量 1.50kg

ClubSport Handbrake V1.5 本体外観

ClubSport Handbrake V1.5 横置き 垂直レバーまたは水平レバーで設置 ClubSport Handbrake V1.5 縦置き 垂直での設置
本体を横置きにした場合、レバーを水平方向もしくは垂直方向のどちら方向でも取り付け可能です。 本体を縦置きにし垂直に取り付け可能です。
レバー・グリップ部分 本体右側(取付用穴 4カ所) 本体右側(取付用穴 4カ所) 本体底面(取付用 M6ネジ穴 3カ所) 後面(接続用3.5mmステレオジャック)
接続用3.5mmステレオジャックのある後面のネジ頭に品質検査合格の「ENDOR QC PASS」のシールが貼られています。なぜネジ部分に貼ってあるのかは不明ですが、後面のネジを外してカバーを開けないとレバーの向きや本体側面での取り付けができません。

ClubSport Handbrake V1.5 レバー剛性

レバー横方向の剛性 内容
前バージョンではレバーの厚みが3.5mmでレーバー横方向への剛性が低いという弱点がありました。V1.5ではレバーの厚みは4mmとなりレバー横方向への剛性がアップしています。

ClubSport Handbrake V1.5 内部構造

内部構造(上面から) 内部構造(3.5mmステレオジャック側) 内部構造(レバー側)  
 
レバーの固定 ポテンショメータ
レバーは標準で水平方向に取付けられていて固定されています。レバーを固定しているボルトを外して垂直方向にレバーの取付を変更することができます。ボルトはかなり固く締め付けられていたので試しに垂直方向へ変更しようと思いましたが諦めました。 ポテンショメータはアナログセンサーになっているのでオン/オフボタンではなくアナログ軸として設定します。


ClubSport Handbrake V1.5 取付方法(本体固定&ClubSport USB Adapter)

ステアリングホイールは「Thrustmaster T-GT」を使用するため「ClubSport USB Adapter」を使用してPCと直接HandbrakeをスタンドアローンでUSB接続します。
Handbrake本体側面のみ固定する方法(2箇所ネジ固定) ClubSport Shifter Table Clamp
Handbrake本体側面を固定 Handbrake本体 を固定
Handbrake V1.5 を縦置きにしてステアリングホイールの近くにレバーを垂直に立てて固定しました。雰囲気はWRCカーです。 オプションのClubSport Shifter Table Clampと組み合わせて使用すると、手動ブレーキをテーブルに垂直または水平に取り付けることができます。今回、テーブルクランプは購入しませんでした。
Handbrake本体側面及び裏面を固定する方法(3箇所ネジ固定)  
Handbrake本体側面&裏面固定 本体をフレームに固定 本体裏面をフレームに固定  
Handbrake本体の側面と裏面を固定する方法です。側面固定のみの2箇所ネジ固定よりも3箇所ネジ固定により剛性がアップしました。  
ClubSport USB Adapter 3.5mmステレオジャックと接続  
3.5mmステレオジャックのRJ12ケーブル側とClubSport USB Adapterを接続します。
ClubSport USB Adapter 使用時は他社のレーシングホイールとPC上では動作しますが、PS4では動作しないので注意が必要です。
「Fanatec racing wheels」使用時にPS4で互換があり動作するようです。
 


ClubSport Handbrake V1.5 ドライバー設定方法

ClubSport Handbrake V1.5専用ドライバーはないのでWheelのドライバーを使用します。
ゲームコントローラー設定画面 設定内容
デスクトップ上の「Fanatec Wheel Property Page」をクリックしゲームコントローラーの設定画面を開き「FANATEC ClubSport USB Adapter」のプロパティを選択し「OK」を押します。
画面では一度セットアップしたので「handbrake mode」になっていますが初めてドライバーをインストールした場合「Shifter mode」になっています。
初めてドライバーをインストールした時にはこの画面は表示されませんが2度目以降ドライバーインストールし最初にプロパティを選択した際に表示されます。「Handbrake mode」のボタンを押します。
この画面でレバーの動作状況が確認できます。初めてドライバーをインストールした時はFirmwareのアップデートが必要なので「Update」タグをクリックしUpdate画面を表示します。
Update画面に表示されている「Update USB Adapter Firmware」のボタンを押します。
「USB Apdater Updater」画面が表示されますので「ClubSport Handbrake」にチェックを入れて「Start Update」ボタンを押します。
Updateが終了したら「✕」をクリックして画面を閉じます。
これでドライバー設定及び Firmware 更新の一連の作業は終了です。

ゲームタイトル(DiRT Rally 2.0)でのデバイス設定方法

設定画面 設定内容
DiRT Rally 2.0でのデバイス設定は「Options&Extras」-「INPUT」から行います。「Connected Devices」画面に「Fanatec ClubSport Handbrake」が表示されていればゲームタイトルがデバイスを認識しています。
「Thrustmaster T-GT」の行をクリックして左の画面を表示し、「Handbrake」行の割当を「Not Bound」にしてキー割り当てなしに設定します。
「Fanatec ClubSport Handbrake」の行をクリックして左の画面を表示し、「Handbrake」行をクリックしてレバーを動作させてアナログ軸としてキー割り当てを行い「APPLY」をクリックして設定内容を保存します。
「Advanced Settings」で「Handbrake Deadzone」を 0 ~ 80 の範囲で調整可能になっています。「0」に設定しました。


ClubSport Handbrake V1.5を使用した感想

PS4の「GT SPORT」でClubSport Handbrake V1.5とThrustmaster T-GT ステアリングホイールとの組み合わせで試してみましたが残念ながら動作しませんでした。そこで、 PC版のDiRT Rally 2.0 で試してみました。
今まではオン/オフのボタンですがアナログ軸となったことで、ヘアピンコーナーなどでのHandbrakeの微妙なコントロールが可能になり楽しくプレイできるようになりました。ラリーやダート走行で本領が発揮されるデバイスだと思います。


Collective Minds Drive Hub を使用しPS4上で ClubSport Handbrake V1.5 の動作確認(2020/04/27)

Collective Minds Drive Hub を使用しPS4「GT SPORT」で ClubSport Handbrake V1.5 を動作確認を行った動画を掲載していますので参考にしてください。
 


ClubSport Handbrake V1.5 を ClubSport Shifter SQ V1.5 に取付ける方法(2020/04/28)

ClubSport Handbrake V1.5 の取付は ClubSport Shifter SQ V1.5 の側面に取付ける方法があり、右側、左側の片側に取付け可能となっています。
ステアリングの位置との関係で ClubSport Shifter SQ V1.5 右側面に取付けました。5つの取付け方法がありますので紹介します。
取付け位置 解説
Shifter 前方 と Handbrake 前方を連結する方法。
シフトチェンジするときに手がレバーに若干当たりました。
Shifter 前方 と Handbrake 後方を連結する方法。
シフトチェンジするときに手がレバーに若干当たりました。
Handbrake を斜めに連結する方法。
シフトチェンジするときに手がレバーに若干当たりました。
Shifter 後方 と Handbrake 前方を連結する方法。
レバーの位置が手前過ぎて操作し難いです。
Shifter 前方 と Handbrake 前方を連結する方法。
バランスのいい位置でレバーに手が当たることも無かったです。

ClubSport Handbrake V1.5 を ClubSport Shifter SQ V1.5 への取付け方法の解説及び DiRT Rally 2.0 レビューの動画ですので参考にしてください。
 


筆者のパソコン動作環境

パソコン環境
OS Windows 10 Pro 64bit
CPU Ryzen Threadripper 1950X 3.4GHz ( 16コア/32スレッド、OC:4.0GHz)
メモリー 32 GB
グラフィックス MSI GTX 1080 Ti ARMOR 11G OC
ハードディスク容量 Samsung SSD 960 PRO 512GB ×2(RAID 0) (システムドライブ)
サウンドカード Sound Blaster ZxR
モニター FlexScan EV3237 (最大3840×2160)


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